珠吉日記

日々の戯れ言やら写メをUPしていくサイト。

ハロウィン絵


暖かいのが、欲しいの。
この体を、いつまでも、暖かく、暖かく。
心の底まで、脳の隅まで、満たしてくれる赤。
 
いくらあっても足りない。
あなたの全てを浴びても足りない。
 
その赤く、赤く、赤い海。
その泥のように濁った、暖かい命の火が、
私の身も、心も、吐き出す息さえ、暖めてくれる。
 
欲しいの。
その、溢れる赤。
一人じゃ足りない。
もっと。もっと。もっと。
もっと浴びていたい。
いつまでもこの泥を、熱さを
体中にひたしていたい。
 
だめ。だめだよ。全然足りない。
ぬるつきはすぐ固くなる。熱はすぐ冷めてしまう。
体を赤い泥で汚されていくその時が、
なによりわたしを一番満たしてくれる。
 
たくさん。たくさん欲しいの。
私の体が冷える前に。
誰でもいい。誰でもいい。
わたしの体を赤く、赤くその熱で溶かして欲しい。
 
凍えるのはいや。火が欲しい。
他の誰かの、熱い、熱い温もり。
わたしを包みこむ、その赤く溢れる、
泥のようなぬるついた熱さが、
わたしの頭を満たしていく。
 
あなたがたくさんいればいいのに。
100人いれば、わたしは100日、
あなたで満たされて生きていける。
100万いれば、きっとわたしは一生、
あなたに溺れて生きていけるわ。
 
でもあなたはひとり。
だから、せめて、忘れないぐらいに。
何もかも、どうでもよくなるぐらい。
その胸から、命の赤を吐き出して。
強く。強く。誰よりも、わたしを満たして。