珠吉日記

日々の戯れ言やら写メをUPしていくサイト。

Abyssをちゃんと聴いてみた。

Abyssは調べてみたところ、13cmが発売した「ラストオーダー」っていうゲームの主題歌ということらしい。
 
歌詞はこちら↓
http://www.mypress.jp/v2_writers/haruka65535/story/?story_id=1558750
 
歌詞の内容から察するに、レイプに溺れる女、が主役。
 
友人が卑猥卑猥言うからどんなかなとちゃんと聴いてみた。
 
以下がかなり冗長になったので、結論だけ書く。
Abyssに対する感想は、
「男の身勝手な行動がなんとなく感じ取れて嫌だなと思いつつ、
女の子が欲求に貪欲になっていくというのが可愛いと思う。」
 
 
なんでこんな結論に至ったか、それにはかーなり長くなったので続くより先で。すごいうだうだ考えているので、ちょっとタイムスリップ感を味わえたり味わえなかったり。

 
さて、この歌詞に対する俺の感想はなんであろうか。
実は自分でもよくわからなかったりする。というか違和感を感じる。
どーも自分の中がすっきりしないので、整理してみる。
 
卑猥であったか。→Yes.
確かに歌詞の内容が一目でそれとわかり辛いようにもなっている。
作詞・歌手に腹が立つか。→No.
Noというか、無関心である。
歌詞はちゃんと聴くとやや嫌悪感は出る。ツライなーって感じ。
黒い方の谷山浩子と共通点があるか。→不明。
卑猥な部分を意識しなければ確かに似ている部分もあるかもしれない。
それはダーク系なだけだとも言える。
主役に感情移入できない点が、同列に語れない部分かもしれない。
 
「酷くて卑猥なのなら俺も負けないの持ってるぜー」ゆってあげた曲とは、
確かにかなりのずれがある。(タイトルも酷いのでここでは割愛)
どちらが卑猥かと言われれば、俺から見れば俺のあげた曲のほうがストレートでもうどうしようもない内容なので俺のあげた曲のほうが卑猥ではあろう。

ただやっぱり歌詞の内容からすると同列に語れないものかもしれない。
サービス意識、という点で考えると同じものであるとは言える。
 
 
なんというか、俺の中で「谷山浩子と同列に語ってはいかん」というものがぼんやり頭の中にあるんだけど、それがどうしてなのかはっきり言えない。
谷山浩子に対するブランドか。→No.あまり気にしない。
Abyssの内容が卑猥だからか。→No.
 
 
あれかな。
黒谷山の方は、女の子に対してかわいいなーって思うのだが(自分で書いててそれはどうなの、と自分でも思うが)
Abyssに関してそれは感じられない。
これは、このAbyssの環境が彼女自身から発露したものではなく、強制的なもの(レイプ)に適応していくというものなので、彼女の性格付けとは関係がないからだと思う。(その適応能力も性格、と捉えられれば話はまた違うけど)
でもこれって谷山浩子の「あたしの恋人」も似たようなもんじゃんね。
 
ヤンデレ萌えってこと?Abyssの女の子もそうじゃね?
と思ったけど、Abyssの女の子には特定の相手へのデレ感情はない。
現状の行為に対しての欲求はある。もっと欲しいと思っている。
いや待て、それは俺のアンテナ的にカワイイなーと思える部分ではないのか。
あ、ちょっと可愛く思えてきたぞ。…しかし違和感は拭えない。ううむ。
 
サービス意識があるかないか、だろうか?
それに対する反発なのかもしれない。
俺のあげた曲もサービス旺盛なものだったじゃないか。
その点では同列に語れる。
 
つまり、
サービス意識+ジョーク=アリで、
サービス意識+ダーク系=NG
ということなのか。それに対して反発しているということだろうか。
これは意識的に結構近く感じる。
 
これは恐らく、俺にとってダークな、鬱な心情ってのはある意味で神聖なものなのではないか。
よって、その心情をサービスとして提供するものではない、という意識が根底にあるのかもしれない。
鬱な心情=神聖とするなら、俺がヤンデレスキーなのにも腑が落ちる。
これ作詞が女性だったらだいぶ心象が違ったのかもしれない。
いや、作詞家がどっちかわからない状態でこうなのだから、関係ないか。
ま、提供するものではない!というほど強い拒否反応ではないのだけど、
そういうのは興味から外れてしまうよ、ということなのかもしれない。
 
あと、単純な問題として強姦がイヤというのもあるのだろう。
「Abyss」と「あたしの恋人」の違いは、人災か事故か、の違いがあった。
つまり男の身勝手な行為、というものに嫌悪するものを感じる、ということか。これは男女関係ないけど、そういうのがイヤなのかもしれない。
でも2次元に関する限り、ストーキングとか迷惑だけどアリだなぁ。
ストーキングする女の子とか可愛いなあ。2次元に限るけどさ。
 
俺が男だから、感情移入の対象が女ではなく男であり、
男として強姦はいやだなぁというのが違和感の原因かもしれない。
ふーむ。これもなんか腑に落ちる感じ。
 
暴力が嫌いだから、というのもあるのだろうか。
だからAbyssの暴力的な描写が嫌だし、
ヤンデレでも包丁とか、カッターとか出てくると嫌だ。
マジックでプリクラ塗りつぶしたりぐらいだと逆に可愛いよね!…コホン。
 
でもエヴァの暴走シーンとか好きだよなぁ。
リアル暴力って感じのはすごい嫌なのに、ああいうロボとか、チャンバラみたいなのとかはむしろ積極的に見たいと思うんだよなぁ。不思議。
銃器で敵を撃つみたいなのはNGなんだけど、ロボとかでミサイルドカーンとかビームドカーンみたいなのはカッコイイと思うなぁ。
 
血が出てないからいいのか?
でもエヴァの1話とか何話だか忘れたけど使徒を食べるとことか、3号機をぐしゃぐしゃにしちゃうのとかエグイけど好きだなぁ。
それにAbyssには血の表現は特にないから、少なくともそういうのは関係ないなあ。
 
身勝手である、というのが感じられるのがNGなのかな。
エヴァは強制的に乗せられた上での暴走だからOKなのかな。
「自分でやったわけじゃないけど、ほんとは自分がやりたかったことでしょ?」
というアンチテーゼ的なものがここには含まれているはずだけど、そういうのも含めてOKってことでもあるはず。
少なくともエヴァの好きなシーンでシンジが身勝手な行動だなと感じた所はなかった。
 
この「」内に関して、Abyssでも同じことが言えると思う。
だから、暴力的であるかどうかではなく、身勝手であるかどうか、が嫌であるかどうかのボーダーラインなのだと思う。
 
そういえば、個人的にはロボは暴力の象徴ではあるが身勝手の象徴ではない、と考えたことがある。正義の味方だから好きだ、というわけではなかった。エヴァが好きなのも、定型的な正義の味方ではないから、という部分に拠る所があると思う。
 
結論から言えば、
男の身勝手な行動がなんとなく感じ取れて嫌だなと思いつつ、
女の子が欲求に素直になっていくというのが可愛いと思う、その二つが、
Abyssに対する違和感の原因じゃないだろうか。
 
うむ。腑に落ちた。